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YAMAHA YZR500 '01,'02製作日記

 これまで、二輪はプロターの製品しか作らなかった。今回初めて
タミヤの1/12を手掛けたが、とにかく細かく作り難く、変なところ
にこだわりのある、日本人特有のキット形態と思えてならない。
また、違うスケールのパーツも混在しており、生産コスト重視の観
点からと推察されるが、資源を大切にしようとしている昨今、非常
に無駄に思えてならない。これまでのタミヤ製品は製作完了すると
ランナーだけが残り、パーツが残っている場合は本人の製作ミスが
原因と判断できた。世界のタミヤなのに・・・残念である。
かつてのプロター製品がそうだった・・・。

しかし、完成後の出来栄えは「さすが」!
 寸法、合わせ、クリアランス、全景、細部、すべて完璧である。
 製作にあたって気が付いた点をいくつか挙げると・・・
    ・ フューエルタンク、シートカウルの一体化 (分割の意味がない)
    ・ チャンバーの一体成形 (ビス止め部がある為分割では強度不足)
    ・ フロントブレーキディスクの分割化 (構造的にメリハリを出すため)
    ・ ビス止めが多過ぎ、ビス止めに対応する強度不足 (ビス止めを
   多用するのであれば、スケールを大きくすべき(1/9等) etc

 以下、製作過程をまとめてみました。
 (訳あって、’01,’02モデル同時進行しています)                       〜パーツは白と黒のプラスチックのみ、メッキパーツは無し〜
 

−−− 図面は参考程度にし、製作過程を逆算し製作に入っています−−−

Fr&Rrフェンダは塗装の指定でしたが、リア
ルさを出す為カーボンデカールを貼り付け
同じくFrフォークカバーにもカーボンデカー
ルを貼り付け(図面では塗装指定)
デルタボックスフレーム及びフレーム細部塗装完了、フォークトップブリッジ取り付け状態
水冷2ストローク2軸クランクV型4気筒エンジン塗装組み付け完了状態 メインラジエータをウェザリング塗装、
プラグコード取り付け
デルタボックスフレームにエンジンをビスにより取り付け。 RrブレーキのM/Cが見える
ステアリングダンパ、Rrブレーキリザーブタンクを塗装し取り付け イグニッションコイルにプラグコードを結線プラグキャップは半艶の赤 サブラジエータをウェザリング処理し取り付け、溶接部は薄茶にて表現
左右分割のフューエルタンクを接着し、ブリーザパイプのホールを加工(キットには無) 同じく左右分割のRr&シートカウルを接着し、600#1000#1200#とペーパー研磨 合わせ目が目立つ部分はパテ成形し、Mrサフェーサ1000#を塗装:赤は低隠蔽塗色の為
各カウリングの裏側塗装。今回は指定色であるTS−49ブライトレッドを採用 各カウリングをランナーより切り離し成型、上塗り塗装1回目及び2回目 冬季の塗装のため乾燥が遅く、一週間後1200#で肌を整え、3回目の塗装
さらに1週間後、塗装面確認修正し、最終仕上げ塗装:各カウリング塗装完了。 フューエルタンクは下部がXF−16フラットアルミの為マスキングにより塗装準備 フューエルタンク下部塗装し、アンダーカウルにデカールの貼り付け
Rrブレーキディスクにピンバイスにてホール加工:0.3mm チェーン&スプロケット及びRrスプリングの塗装、ウェザリング処理 スリックタイヤは走行後を表現するため、ペーパ及びポリネットにて研磨:左側加工後
Fr&Rrタイヤにタイヤマークの貼り付け(PROTARのものより優れている) Frブレーキディスクの塗装及びキャリパへのマーキング、Frフォークの塗装(調色) Rrブレーキ系を塗装ウェザリング処理し、
Rrサスペンション及びRrフエンダの取り付け
レーシングスタンドを簡易塗装し、Frサスペンション及びFrフエンダの取り付け せっかくのFrフォークの調色した塗装が、Frフオークカバーで見えなくなってしまう クラッチ&ブレーキレバーの使い込み表現
及び各ケーブル&ホースの取り回し
   
いよいよチャンバーの組み立て。分割部品を組み付け、下地としてTS−30を塗装  中塗り:X−32(チタンシルバー)
エンジン部から遠ざかるにつれ薄く表現
上塗り:XF64+X19(7:3):ウェザリング
下側チャンバーの取り付け 
上側チャンバー及びシートカウルの同時取り付け:チャンバーステーはビス止め 各ペダル及びステップ、Rrブレーキホースの取り付け メータパネルの塗装及びデカールの貼り付け、各子部品コンピュータデッキの取り付け
フューエルタンク及び各カウリング&バイザーの取り付け ‘01‘02モデル共、ほぼ同じ仕様で大幅な変更点は無し 必要最小限のデカールを貼り付け、ゼッケンは表示せず
ディスプレイケースの製作アクリライトの裁断 木製ベースをペーパー研磨ニスを4回塗り      キット及びケースの完成
各カウリング&フューエルタンクは取外し可 真後ろからのアングルもなかなか迫力有り フューエルタンクにはブリーザパイプを追加
    YAMAHA YZR500 ‘01 完成      PROTAR1/9との比較     YAMAHA YZR500 ‘02 完成

  以上で製作日記の報告を終わりますが、製作途中のハプニングを一つ紹介しますと、Rrブレーキキャリパの子部品をピンセットで摘まんだ際パチーンと弾けてしまい、その部品を探すのに一苦労しなかなか見つからなかった時は、これは自作しなければならないか?とまで考えてしまいました。そんなこんなで四苦八苦している時、探し物上手の娘が現れいとも簡単に発見してくれたのでした。弾けてから発見されるまで約2時間! 今では何事も無かったかのように、Rrブレーキホースがその子部品に収まっています・・・。
  そんなこんなで、なかなか作り応えのあった上記2台は、ある人のもとへ旅立っていきました・・・。

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