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群馬県太田市にある、スバルビジターセンター(博物館)を訪れた際のスナップ。
スバル360 1/1(現寸)クレイモデル
木型[木芯]の上に粘土で形を作り、その上に石膏をかけ固まった上に罫線を引き図面を起こす手法。実際は1/1の前に1/5の検討用クレイモデルを作成している。左の額に収まった人物が百瀬 晋六氏。
現在はコンピュータグラフィックスを多様した設計から図面を起こし、クレイモデルを作成している。
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完成したスバル360 1号車
全長:2990mm全幅:1300mm全高:1380mm
最低地上高:180mm
車両重量:385Kg 乗車定員4名
最高速度:83Km 制動距離:14m
燃料消費率:26Km/L
エンジン型式:EK31強制空冷2サイクル並列2気筒
内径×行程:61.5mm×60mm(オーバスクェア)
総排気量:356cc 圧縮比:6.5
最高出力:16HP/4500r.p.m
最大トルク:3Kg−m/3000r.p.m
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変速機形式:前進3段、後進1段 常時噛合選択摺動
変速比:1速 5.003
2速 2.566
3速 1.614
最終減速比 3.421(ヘリカルギヤ)
クラッチ形式:乾燥単板ケーブル式
歯車形式(ステアリングギャ):ラック&ピニオン式
減速比:12.58
各ペダル形式:オルガンタイプ
駆動形式:リヤエンジン・リヤドライブ
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懸架装置
前車軸形式:トレーリングアーム式独立懸架
後車軸形式:スイングアクスル式独立懸架
トーションバー&コイルスプリング併用
フリクションダンパー付き
タイヤ:4.50−10−2PR
足ブレーキ:油圧式4輪制動
手ブレーキ:機械式後2輪制動
ボディ形式:プラットフォーム型フレームレス方式
(0.6mm鋼板を使用した現在のモノコックボディ)
価格:42.5万円(東京渡し)
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私の父が所有していた昭和43年型 K−111
1号車誕生から丁度10年後の車両。この間様々な改良が加えられ、トランスミッションは3段+オーバートップ(OT)付きとなる。写真の車両はボディカラーを白からサーキットシルバー(ルーフはブラック)に焼き付けによる全塗装を敢行。私が初めて自動車の運転を覚えさせてもらった思い出の車です。1速はノンシンクロの為、走行中のシフトダウンにはダブルクラッチを必要とし、ヒール&トゥーと共にそのテクニックをマスターさせてくれた車です。(回転数が合わないとギャ鳴りを起こしましたっけ・・・)
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ヘッドランプは今は当たり前になっているハロゲン式ではなく、タングステンのシールドビーム式。
フロントにラッゲージルームが有り、スペアタイヤ、バッテリ、ヒューズボックス、ブレーキのマスタシリンダが見える。タイヤはチューブタイプ、ホイールは一体式ではなくボルト&ナットによる分割式(パンク修理した時にチューブを組み込む際は、チューブの噛み込みに注意を払いましたっけ・・・)
サスペンション及びナックルにはグリスニップルが有り、定期的なグリスガンによるグリスアップを必要としました。 |
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エンジン燃焼室形状変更、排気系を改良。
特装排気式ヒーターに改良し、フロントグラスのデフロスト効果を向上。空冷式の宿命ですが、冬場は本当にヒーターの効きが弱く効果が期待できませんでした。フロントグラスの凍りつきを手で溶かした覚えがあります・・・。
最高出力:25PS 最高速度110Km/hにアップ!
実用燃費:15〜16Km/Lでした。
当時の新車価格:35万円(設計時の目標価格となる)
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上の写真はエンジンルーム。
発電機はDCダイナモ、ディストリビュータ、キャブレータ等が見える。
混合燃料方式からスバルマチック分離潤滑方式となり、昭和39年鈴鹿サーキットで行われた第2回日本グランプリでは、T−1クラス(400cc以下)に出場し、1位、2位を独占。
右の写真は10万Kmを走破した際のスナップ。当時としてはオドメータが1回転すると驚かれ、新車に戻ったと言われたものでした・・・。
左下にマルチュースレバー(ホーン、フラッシャー、ディマースイッチが一体になったもの)が見える。 |
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